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HubSpotのAI機能の活用でDXを推進!生成AIによるコンテンツ作成機能とは?

作成者: アクセサイト編集担当|2024.4.12

近年、その進化が止まらないAI技術。限られた時間の中で業務を効率化し、最大限のパフォーマンスを発揮するためにAIを有効活用することが重要となっています。

HubSpotでも2023年9月にAI機能の導入が発表され、AIを利用してさまざまなことができるようになりました。

本記事では、HubSpot AIとはどのようなものか、その機能を詳しく解説します。実際にAIアシスタントを使用したブログ作成の方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

HubSpot AIとは

HubSpot AIとは、HubSpotが提供するAIツールのことで、4つのAI機能で構成されています。

出典:HubSpot

  • AIアシスタント
    マーケティング、営業、カスタマーサービスの業務をサポートする機能。メールやブログ記事などのコンテンツ生成を行います。
  • AIエージェント
    ウェブチャットやEメールなどの顧客対応を自動化しカスタマーサービスの質を向上させる各種ツール。※AIエージェントは2024年前半の第一弾リリースを予定しています。2024年4月現在、リリースはされていません。
  • AIインサイト
    営業の売上予測など、精度の高い分析や推奨事項を提供する予測AI機能。
  • ChatSpot
    Open AIが提供するChat GPTを活用した、対話型AIアシスタント。HubSpot CRMと連携することでCRMデータにアクセスでき、データを活用したレポート作成などが可能になります。

詳しくはこちら

HubSpotのAI機能を活用すると、コンテンツ生成を劇的に改善することが期待できます。AIは、膨大なデータを分析し、ユーザーのニーズに合わせた最適なコンテンツを生成することが可能です。

営業やマーケティングのチームは、AIを使って効率的に顧客に適したメールや広告を作成し、効果を最大化できることが期待できます。

また、経営層は、AIの分析により戦略的な意思決定を迅速に行うことができます。

ここからは、それぞれの機能について詳しく解説していきます。

AIアシスタントとは

HubSpotのAIアシスタントは、マーケティング、営業、カスタマーサポートの業務効率化をサポートするコンテンツ生成AIです。

AIアシスタントを利用することで、顧客に適したマーケティングや営業メール、キャンペーンやSNSのコピー、コンテンツの作成などが可能となります。

特にマーケティング戦略においてはブログやSNSなどでの投稿をスピーディーかつ効率的に行うことができ、ユーザーによる検索キーワードを考慮したSEO対策も容易になります。効果的なマーケティング戦略が構築でき、企業の業績向上に寄与することが期待できます。

ブログ記事生成でコンテンツの質向上

AIアシスタントの主要な活用法として、ブログ記事の生成が挙げられます。

高品質なコンテンツがマーケティング効果を高めることから、継続的に顧客にとって有益なブログ記事を発信することが重要となります。ブログ記事が検索エンジンで上位表示されることで、新規ユーザーの獲得が可能となり、結果的に製品やサービス認知度の向上が期待できます。

また、コンテンツが魅力的であれば、既存の顧客が継続して読むことが期待でき、顧客満足度やリピート率も向上します。これにより、カスタマーサービスの品質も向上し、企業全体の評価が上がるでしょう。

ブログ記事を継続的に作成し続けるには、コストも時間もかかりますが、AIアシスタント機能を利用することで、効率的に高品質なブログ記事を作成することが可能となります。

AIアシスタントを使用したブログの作成方法

ここからは、AIアシスタントを使用したブログ作成の方法をご紹介します。

まずはHubSpotのナビゲーションバーにある「コンテンツ」から、「ブログ」を選択して、画面右上にある「ブログ記事を生成」をクリックします。

AIアシスタントによるブログ作成画面が立ち上がるので、「ブログのトピックまたはアイデア」を入力し、オーディエンス(ここでは「日本」を指定)や、生成される記事の保存先のブログを設定します。

「次へ」をクリックすると、すぐに複数のタイトル案が提案されます。月間検索数や順位付けの難易度なども表示され、SEOに最適化された記事を簡単に作成することが可能です。

生成したい記事タイトルを選択して「次へ」を選択すると、タイトルに基づいて説明と見出し(段落のヘッダー)が作成されます。

見出しは追加や修正も可能です。「ブログ記事を生成」をクリックするとあっという間にブログ記事が作成され、タイトルや本文が入力されました。

一度作成してからも文章の修正やタイトルの変更も可能です。

今回作成した記事が以下となります。↓

計880文字の文章があっという間に完成しました。
このように、AIを活用することで効率的にブログ記事を作成することが可能となります。

ただし、AIが作成した記事には不自然な表現や不正確な情報が含まれている可能性があります。さらに、Googleの評価システムであるE-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)に欠けるコンテンツとして評価されてしまう場合もあります。(AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス

AIにコンテンツ生成を全て任せるのではなく、情報の正確性を確認し、自社の経験などを記事に含めるなど、オリジナル性の高いコンテンツにする必要があります。

メール自動生成で効率的なマーケティング

ブログ記事の作成以外にも、コンテンツ生成AIを活用して、メールの自動生成が可能になります。これにより、効率的なマーケティング戦略を展開できます。

メール作成にかかる時間の短縮や、顧客データに基づいてパーソナライズされたEメールの効率的な作成が可能になり、コンバージョン率の向上や、ビジネスの収益増加が期待できます。

AIエージェントとは

AIエージェントとは、一般的に複数のアプリやタスクを横断して高度な目標を達成できるAIシステムのことを指します。

HubSpotではAI チャットボットのリリースを予定しており、カスタマーサポートの効率化や顧客対応の強化が期待できます。

AIチャットボットによる顧客対応の強化

AIチャットボットは顧客対応の強化にも大きく寄与します。顧客からの質問に、24時間365日リアルタイムで回答を提供でき、サポート業務の効率化が図られます。

また、AIは、過去の対応データから学習して、より適切な回答を生成できるようになるため、顧客満足度の向上に繋がります。さらに、言語の壁もAIによって解消され、国際的な顧客対応も容易になるでしょう。

AIインサイトとは

HubSpotのAIインサイトは、営業の売上予測など、精度の高い分析や推奨事項を提供する予測AI機能です。

データ分析による戦略的営業展開

データ分析を活用することで、戦略的な営業展開が実現できます。具体的には、過去のデータや顧客情報を分析することで、市場のトレンドや顧客ニーズを把握できます。さらに、これらの分析結果をもとに、効果的な営業戦略を策定し、実行に移すことができます。

AIによる営業売上予測(出典:HubSpot

また、データ分析により、営業チームのパフォーマンスも向上します。実際に、HubSpotが実施した初期段階のテストにおいて、AI売上予測を使用した営業チームの一部では売上予測の精度が最大95%向上したことが確認されました。(HubSpot ニュースリリースより

リアルタイムでのデータ分析を行うことで、営業チームは成果に対するフィードバックを即座に受け取り、改善策を講じることができます。これにより、営業活動全体の効果が高まります。

コミュニケーションの要約

HubSpot AIを使用すると、顧客とのコミュニケーションやEメールの要約が可能となります。特定のコンタクトと長期間にわたってコミュニケーションをしている場合、途中で担当者が変わることも考えられます。

過去のデータから、内容が要約されるので引き継ぎもスムーズに行うことが可能です。

詳しくはこちら

ChatSpotとは

ChatSpotとは、Open AIが提供するChat GPTとDall-Eを採用した対話型AIアシスタントです。

ChatSpot

HubSpotのアカウントに接続すれば、HubSpot CRMのデータに基づいてレポートを作成したり、レコードアクションを完了することが可能です。

ChatSpotの設定方法などについて詳しくはこちら

ChatSpotのメリット

  • コンタクト作成やレポートの作成など、業務の効率化が期待できる
    ChatSpotを利用すると、プロンプトにコンタクト情報を入力すれば自動でコンタクトを作成できます。レポートの作成や画像生成なども自動で可能です。
  • 無料で利用可能
    ChatSpotは無料で利用可能です。HubSpot CRMも無料で利用できるので、無料ツールだけでもコンタクトの作成や画像生成が利用できます。HubSpotの導入を検討している方など、まずは無料で使用してみると良いかもしれません。

ChatSpotのデメリット

  • 作成したプロンプトによって結果が異なる
    ChatSpotに限ったことではありませんが、AI機能を利用する場合はプロンプトによって結果が異なります。レポート作成や画像生成など、複雑な結果を生成したい場合はプロンプトの作成にも工夫が必要となります。
  • タスクの完了に時間がかかる場合がある
    ChatSpotを利用するよりも、人力の方が効率が良い場合もあります。コンタクトの作成に関しては簡単なものであればスピーディーに完了できますが、多数の項目を入力しなければならない場合は最初からHubSpot CRMに直接入力した方が効率が良いでしょう。全てをAIに頼るのではなく、どの業務にAIを活用するかの判断も重要となってきます。

HubSpot AIの活用法

ここまで、HubSpot AIの機能について紹介しました。ここからはHubSpot AIを活用することでどのような成果が期待できるのかを解説します。

CRMによる顧客データ管理の向上

CRM(顧客関係管理)は、顧客データを効率的に管理することで、マーケティングや営業における効果を大きく向上させることができます。具体的には、CRMを用いることで、顧客の購買履歴や行動履歴を一元管理し、それぞれの顧客に合わせたエンゲージメントが可能となります。

さらに、効果的なCRMを実現すべく、AI技術を駆使したデータ分析が不可欠です。これにより、顧客のニーズや嗜好を正確に把握し、適切なコミュニケーションやプロモーション活動を行うことができます。結果として、顧客満足度の向上やリピート率の増加が期待できます。

AI活用で効果的な営業戦略を構築

AI技術を活用することで、効果的な営業戦略を構築することが可能です。AIは大量のデータを瞬時に解析し、営業活動に最適なタイミングや方法を見つけ出すことができます。

例えば、AIは顧客のデータをもとに、最適なコンテンツの作成や過去のコミュニケーションを誰がみても分かるよう要約できます。これにより、顧客とのコミュニケーションが円滑化され、成約率や取引の成功率が向上します。

また、AIを活用した営業活動では、顧客の反応をリアルタイムで把握し、営業戦略を柔軟に修正することができます。これにより、失敗を最小限に抑えつつ、目標達成へと近づくことができます。

さらに、AI技術を活用して、営業チームが扱うリードの優先順位を決定することもできます。これにより、営業チームは効率的にリードをフォローアップし、最大限の成果を上げることができます。

総じて、AI技術を活用することで、効果的な営業戦略を構築し、企業の競争力を高めることができると言えるでしょう。

AIサポートでチームの連携強化

AIサポートを活用することで、チームの連携が強化され、業務効率が向上します。具体的な理由としては、まずAIアシスタントがタスク管理を助けるため、チーム内での情報共有がスムーズになります。また、AI搭載のCRMプラットフォームを導入することで、顧客データや営業データの一元管理が可能になり、チーム全体がデータにアクセスしやすくなります。

さらに、自動生成されたメールやチャット対応などのカスタマーサービスも、AIで効率化することができます。これにより、チームはより時間を割いて戦略的な業務に集中できます。

最後に、データ分析に基づく営業戦略の策定もAIサポートで簡単にできます。これにより、チームはより効果的な業務展開が可能となります。

さいごに

HubSpot AIは、ブログ記事の生成制作時間の削減やコンテンツの質向上に貢献します。コンテンツ生成だけでなく、売上分析やカスタマーサポートにもAIを活用することができます。AIを活用することで、業務の効率化だけでなく、チームでの情報共有や顧客データや営業データの一元管理が可能となります。

無料で利用できる機能もありますので、ぜひHubSpot AIを効果的に活用してみてください。