2024年4月、HubSpotの「CMS Hub」にあらゆるAI機能が搭載されパワーアップしたHubSpot Content Hubがリリースされました。
それに伴い、Webサイトコンテンツを管理する「Content Hub」とマーケティングオートメーション(以下MA)を管理する「Marketing Hub」の機能がセットになった「Marketing+」が登場しました。
そこでこの記事では、Webサイトの管理からMAまで一貫して行うことができるMarketing+について解説します。
Marketing+ とはHubSpotのMarketing Hub と Content Hubを組み合わせたプランです。2024年5月現在、「Marketing+ Professional」 と「Marketing+ Enterprise」 の2つのプランが提供されています。
Marketing+は、HubSpot Marketing Hubの機能とContent Hubの機能がセットになっており、通常価格よりもコストを抑えて利用することが可能な「セットプラン」です。
業務フローにおけるMarketing+の活用領域
Eメールの配信や広告連携、SNS連携、フォームやCTAの作成が可能なMarketing HubとWebサイトページやランディングページ、ブログなどWebサイトのCMSによる作成が可能なContent Hubを組み合わせて利用できるため、どちらか一方だけを利用するよりさらに効果的にマーケティング戦略を実行することが可能となります。
さらにHubSpotの最大の特徴である「無料のCRM」が両方の機能でワンプラットフォームで利用できるため、部門を横断したデータ共有や管理、これまで手動で連携していた業務コストの削減が見込めます。
Marketing+ の主な機能には以下が挙げられます。
Marketing Hubの主な機能
Content Hubの主な機能
Marketing+には、Marketing+ ProfessionalとMarketing+ Enterpriseの2つのプランが用意されています。
どちらも、通常のMarketing HubとContent Hubを組み合わせた価格よりもコストを抑えて利用することが可能です。
Enterpriseの方が利用できる機能はかなり増えますが、その分費用も高くなるため自社のビジネスに合ったプランを選ぶことが重要です。
通常:Content Hub Professional + Marketing Hub Professional → 150,000円 / 月
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Marketing+ professional → 108,000円 / 月
※年間契約一括払いの場合の月額費用となります。
通常:Content Hub Enterprise + Marketing Hub Enterprise → 612,000円 / 月
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Marketing+ Enterprise → 456,000円 / 月
※最新の価格については、こちらでご確認をお願いします。
Marketing+ Professional | Marketing+ Enterprise | |
カスタムレポート | カスタム レポート クエリーごとに最大100件のカスタムレポートと1,000万件のイベント | カスタム レポート クエリーごとに最大500件のカスタムレポートと1億件のイベント |
キャンペーンレポート | アカウントあたり5,000件のキャンペーン | アカウントあたり10,000件のキャンペーン |
ソーシャルメディア | 最大50件の接続済みアカウント。1か月あたり10,000件の投稿。最大3年先まで投稿のスケジュールが可能。 | 最大300件の接続済みアカウント。1か月あたり10,000件の投稿。最大3年先まで投稿のスケジュールが可能。 |
オムニチャネルのマーケティングオートメーション | ワークフローは10件のチームで最大300件。 | ワークフローは300件のチームで最大1,000件。行動イベントや予測リードスコアリングに対応。ワークフローの健全性モニタリングを利用できます。 |
Eメールマーケティング |
月間のEメール送信件数は、マーケティングコンタクト契約数の最大10倍。
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月間のEメール送信件数は、マーケティングコンタクト契約数の最大20倍。
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リストのセグメンテーション |
1,200件の動的リスト
1,200件の静的リスト
ランダムリストのサンプル
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2,000件の動的リスト
2,000件の静的リスト
ランダムリストのサンプルと分割リスト
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権限セット |
権限テンプレートのみ。
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独自の権限セットをカスタマイズして保存
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サンドボックスアカウント | - | アカウントごとに20万件のコンタクトに対応できる1つの標準サンドボックス。ワークフローでは、サンドボックスごとに1日あたり10万件までレコードを登録できます。 |
Salesforceカスタムオブジェクト同期 | - | アカウントあたり最大10件のカスタムオブジェクトをマッピング |
フィールドレベル権限 | - | ○ |
Enterpriseプランではレポートやリストの最大作成数が多くなる他、権限設定がカスタマイズ可能になり、社員数やチーム数の多い大企業向けと言えるでしょう。
上の表は主な機能の違いを抽出したものです。これ以外にもさまざまな機能が備わっていますので、詳しくはHubSpotの公式ページをご覧ください。
Marketing+ を導入する主なメリットとして、見込み顧客の獲得から育成までを一貫して行えることやマーケティング活動の更なる自動化、データに基づく意思決定、AI搭載機能の活用が挙げられます。
Content Hubの機能が搭載されていることで、Webサイトページやランディングページ、ブログなどのコンテンツを一元的に管理・編集・公開できるCMS機能を利用できます。HubSpotの魅力のひとつでもある、コーディング不要のドラッグ&ドロップ式のWebサイト作成ツールを利用できるため、ノーコードで簡単に編集やカスタマイズが可能です。
さらに、Marketing Hubの機能も利用できることで、Webサイトのフォームから獲得した見込み顧客に対する自動返信メールや、ワークフローによるステップメールといった一連のメールマーケティングの流れを自動化することが可能となります。また、ユーザーのCTAクリック状況やページの訪問状況に応じた「スコアリング」機能も活用できるため、スコアリング点数に応じたパーソナライズメールの一斉送信でリードの育成率を改善することも可能です。
Marketing+では、HubSpotに蓄積されるさまざまなデータを使用してカスタムレポートを作成できます。(作成したレポートはダッシュボードに貼り付けることも可能です。)
つまり、CRMデータ(コンタクトや会社、取引データなど)やContent Hubが保持するデータ(Webサイト上でのアクティビティやフォーム送信数など)、Marketing Hubが保持するデータ(Eメールの開封数やクリック数、Eメールアクティビティなど)といった様々なデータソースを掛け合わせてカスタマイズしたレポートが作成できるため、マーケティング業務全体としてのデータに基づく意思決定のスピードがより改善されることが期待できます。
また、マーケティングキャンペーンを作成や、ソーシャルメディアアカウント連携、広告アカウント連携を活用することで、Webコンテンツへのランディング数やコンバージョン数の分析も簡単にできるようになります。
Marketing+ を導入することで、Content Hubに新たに追加されたAI搭載機能を利用することができます。
Content Hubには、ブログ記事の自動生成や、他のコンテンツの自動生成などコンテンツ作成にかかる時間を削減し、効率的な運用を可能にする機能が数多く備わっています。また、新たに追加されたポッドキャストや動画コンテンツのホスティング、ブランドボイスなどを活用して、さらに「ブランド力を高めるコンテンツ作成」も可能となります。
また、DeepLのAI翻訳を利用できるので多言語ページを展開している企業にとっては、翻訳にかかる時間の削減も期待できます。
アクセサイトは、マーケティングや営業に関するコンサルティング・クラウド導入支援から、Webサイト制作、デジタルを活用したコンテンツ制作・広告運用などを行なっています。
アクセサイトではスタートアップ企業から大手企業まで多くのHubSpot導入実績がございます。Marketing+の導入に興味がある、導入を検討しているといった方はぜひアクセサイトへご相談ください。
Marketing HubとContent Hubをセットで利用できるMarketing+について紹介しました。ぜひ、Marketing+を活用してコンテンツの管理・運用からマーケティング活動の自動化を一貫して行い、見込み顧客の獲得から育成まで効率的に管理しましょう。