HubSpot Operations Hubは、企業の日々のオペレーションを効率化し優れた顧客体験を提供するツールです。マーケティング・営業・カスタマーサポートなど部署によってバラバラになってしまったデータやツールの一元管理を可能にし、ビジネスの成長を支援します。
本記事では、その機能概要から具体的な活用方法、料金プランまで詳しく説明します。
是非最後までお読みいただき、業務改善への第一歩を踏み出しましょう。
HubSpot Operations Hubは、企業のオペレーション業務を効率化し、ビジネスの成長を支援するツールです。
マーケティングや営業、サービス部門と連携して効率的なビジネスプロセスを構築することができます。
主な機能に①オートメーション、②データの同期と整理、③データ集合の定義とレポート作成があり、これらを駆使して業務プロセスの改善、顧客情報の一元管理、効率的な営業戦略立案を実現することが可能です。
Operations Hubが誕生した背景には、顧客の増加・使用するツールの増加などによるオペレーションの「複雑化」やツールの「サイロ化」が挙げられます。
顧客の数やツールの数が増えると、それに伴い扱うデータ管理も複雑になり、信頼性のあるデータを利用することが難しくなります。
こうした課題を解決して、より優れた顧客体験を提供するために誕生したのがOperations Hubです。
出典:HubSpot
Operations Hubを活用することで、データ管理を効率的に行うことができ、必要な顧客データにすぐにアクセスできるだけでなく、データを分析してマーケティングや営業戦略を構築することも可能となります。
Operations Hubには、HubSpotの大きな特徴でもある「無料のCRM(顧客関係管理)」機能が付属しており、顧客データの一元管理が実現されます。
これにより、顧客のニーズに適切に対応し、ビジネスを成長させることができます。また、売上分析や顧客満足度調査等の複雑なレポート作成も容易になり、さらなるビジネス戦略の策定に役立ちます。
また、Operations Hubは複数のビジネスアプリ間でデータを双方向にリアルタイムで同期することが可能です。サイロ化されバラバラになっていたデータをひとつにまとめることで、管理にかかる時間やコストを削減でき、より優れた顧客体験の提供というビジネス目標へリソースを割くことができます。
ここからは、Operations Hubの機能についてより詳しく解説します。
オートメーション機能を利用することで、手間のかかる繰り返しの手動型の業務を自動化し、業務効率を向上させることができます。
例えば、顧客情報の入力や更新、メール送信などのタスクを自動化することで、マーケティング担当者や営業担当者の時間を節約し、より重要な業務にフォーカスさせることが可能です。
さらに、Operations Hub Professional以上のプランでは、「プログラマブルオートメーション」というより高度な機能が利用できます。これにより、JavaScriptやPythonによるプログラミング言語でワークフローをよりカスタマイズすることが可能です。
<カスタムコードの画面イメージ>
HubSpotでは、カスタムコードのユースケースを公開しています。一からコードを書かなくても、これらを活用すれば高度なオートメーション機能の利用が可能です。
Operations Hubのデータ同期機能を活用すれば、社内で使用している複数のシステムやツールに分散されている顧客情報を一元管理することができます。
出典:HubSpot
出典:HubSpot
また、Operations Hubではデータの同期だけでなく、HubSpot CRMに登録されているデータの品質管理と整理が可能です。
これにより、データの矛盾や重複を解消し、顧客対応や営業活動をより効率化することが可能です。さらに、マーケティングツールとの連携もスムーズになり、顧客情報を活用したセグメントやターゲティングが容易になります。
Operations Hubには「データセット」と呼ばれる機能があります。業務上重要なプロパティをあらかじめ設定しておき、レポートの作成時に使用できます。
また、データセットでは、カスタムの計算式が組み込めるため、初回コンバージョンにかかる期間、営業サイクルのスピード、Eメールのエンゲージメント率、販売手数料、利益率など、業務目標指標となる情報を算出することも可能です。
また、Professionalプラン以上では、データセットに基づいた「カスタムレポート」が作成可能となります。カスタムレポートとは、企業が自社の横断的な業務やマーケティング・営業活動について、包括的で詳細な分析ができる機能です。これにより、自社に適した業務プロセスの改善点やマーケティング・営業活動の「効果測定」が容易になります。
例えば、営業チームの活動や成果、顧客対応の効率を詳しく把握できるので、より適切な戦略や改善策の立案が可能になります。また、分析結果に基づいて顧客対応の向上や、運用の効率化を図ることができます。
Operations Hubは、無料プラン、Starterプラン、Professionalプラン、Enterpriseプランの4つが用意されており、各企業のビジネス規模やニーズに合わせた選択が可能です。
※Starter, Professionalは年間契約一括払いの価格となり、2024年4月時点での価格となります。
※シート(コアシート)とは、編集権限を付与可能なユーザーとなります。(コアシート付与ユーザー以外は閲覧のみのユーザーとなります)
スモールスタートが可能であり、適切なプランを選ぶことで、企業は目的に応じた効果的な活用ができ、組織全体のオペレーションの最適化および業績向上が期待できます。
ここからはそれぞれのプランでどんな機能が利用できるのか、詳しく解説します。
Operations Hubの無料プランでは、以下の機能が利用できます。
無料プランでも他のアプリとのデータ同期やCRMの基本機能が提供されており、特に低コストでオペレーションを効率化したい企業におすすめです。
Starterプランでは、無料プランに加えて以下の機能が利用できます。
データ同期機能やカスタムフィールドを含むより高度なオートメーションが利用可能であり、中小企業や拡大期のビジネスに適しています。
Professionalプランでは、Starterプランの機能に加えて、ワークフローの自動化が利用できます。単純なワークフローの自動化だけでなく、プログラマブルオートメーションやAIを活用したサービスが提供され、大規模なビジネスや個別の要望に対応できるため、成長企業や大企業向けです。
Enterprise プランは、Professional プランに加えて、より高度な機能を提供します。このプランでは、以下の機能が利用可能です。
Enterpriseプランでは組織全体のデータ管理を強化し、より多くのデータソースとの連携が可能となります。その結果、より詳細な分析が実現され、組織の意思決定に役立ちます。
HubSpot Operations Hubの導入に関してお困りの方や代理店をお探しの方は、ぜひHubSpotの認定ゴールドパートナーのアクセサイトにご相談ください。
アクセサイトは、社内の別アプリやクラウドで管理されている「顧客情報」や「商談情報」等を一元管理するために、HubSpotのOperations HubやWebhook/API、Zapier等のiPaasを活用したデータ連携開発が可能です。クラウドインテグレーションを進めることで、サイロ化された社内の各種データを統合しさらなるDXを推進します。
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HubSpot Operations Hubは、ビジネスプロセスの自動化やデータ管理の強化、マーケティング活動の効果測定など、あらゆる面で業務効率を向上させることができます。
今後のビジネスをより効率的かつ効果的に展開していくために、HubSpot Operations Hubを導入してみてください。導入のご検討や詳しい情報は、公式サイトをチェックしてみましょう。