POINT
- WebサイトをWordPressからMAツールで利用していたHubSpotに統合し、マーケティング施策との連携やSEO対策を強化
- 1ページごとにフォーカスした高速なPDCAサイクルで、移行リスクを最小限に留めた“アジャイル型”でのサイトリニューアルを実現
- アクセサイトによるHubSpot CMSの高度なモジュール開発で効率的なサイト運用を実現し、運用工数を約半分に削減
導入の背景WordPressからHubSpot CMSへのWebサイト移行で、運用作業の効率化とBtoBマーケティングの強化を目指す
川﨑氏:当社では、月に15回程度の自社主催のオンラインセミナーを開催していますが、オンラインセミナーの告知や開催に際しては、毎回Webサイトの更新やMAツールでの作業が発生します。
以前は、Webサイト構築にはWordPress、デジタルマーケティングにはHubSpot(Marketing Hub)を利用していたため、まずはWordPressでWebサイトに告知ページを作成・公開したら、HubSpotから応募者に視聴用URLを送り、公開が終わったら両方のツールで非公開にする……といった具合に、2つのアプリケーションを併用しながら一連の作業を行っていました。
しかし、WordPressとHubSpotの併用においては重複する作業も多く、無駄が生じます。セミナーの開催件数が多いため、重複する作業が積み重なることで発生する工数は大きく、セミナーに関するWebまわりの運用業務だけで0.8人月ほどを要する状態になっていました。
部門としては、事例記事の増産やSEO対策などの新たな取り組みを始めたいと考えてはいましたが、着手するための人的リソースも足りていませんでした。
松本氏:会社としてBtoBマーケティング強化方針を決定したタイミングで、マーケティング施策との連携強化やSEO施策としてのWebコンテンツの更新頻度向上など、これまでできていなかった取り組みの実現を目指すことになりました。
一方で、社内にはエンジニアがいないため、なるべくノーコードで運用できることが望ましいと判断しました。そこで、WordPressからHubSpot CMSへの移行を前提にWebサイトリニューアルを検討することにしました。
選定のポイントアクセサイトへの相談により“アジャイル型”のサイトリニューアルを実現
松本氏:当社の提供する研修サービスに感じていただける価値は、ご利用いただく企業のビジネス内容や事業規模、成長フェーズなどによって様々です。
したがって、Webサイトを通して打ち出すメッセージやページ構成は高速でPDCAを回しながら常に見直し続ける必要があります。
川﨑氏:通常のサイトリニューアルであれば、時間をかけてサイト全体の設計をし、一定の制作期間を設けた後に、全ページ一斉に公開することがほとんどでしょう。しかしそのやり方では、万が一リニューアル後に効果が落ちてしまった際、複数の変更を加えた各ページの中でどこに原因があるのかを特定する作業に時間がかかり、即座に修正することが難しくなります。
アジャイル型で1ページずつ設計~公開~効果検証~修正していくスタイルであれば、スピーディに検証し、原因のある場所をすぐに特定、修正することがでます。
私たちはアジャイル型でのサイトリニューアルを行いたいと考えていましたが、そもそもアジャイル型のサイトリニューアルがHubSpot CMSで実現できるのかも分かりませんでした。
そこで、HubSpotから紹介されたHubSpotパートナー数社に相談しましたが、当社側も要件が完全ではなく、どうしても議論の内容が抽象的になってしまい、前に進み難くなっていました。
松本氏:そんな中でアクセサイトは当社がやりたいことをくみ取り、いくつかの可能性を具体的に提示してくれました。さらに、HubSpot CMSを使って当社の細かい要件を実現できる高い技術力はもちろん、マーケティングに関してもノウハウをお持ちだったので、私たちが要件に盛り込むべきか悩んでいた点についても一緒に優先順位付けして、アジャイルで進めるための手順を整理してくださいました。
おかげで、アクセサイトとの会話を通じて、アジャイル型のサイトリニューアル実現に向けて解像度を高めていくことができました。
導入の効果最適化されたCMSモジュール開発により運用工数を大幅に削減し、最小工数でPDCAサイクルを高速で回せるように
川﨑氏:リニューアルは更新頻度の高いセミナーページから着手し、1カ月に1、2ページのペースで公開を進めていきました。公開後は効果測定を行い、リニューアル前との差異などを確認し、必要があれば修正や変更なども並行して行います。一定期間内にフォーカスすべきページが絞り込めているため、あれもこれも…と慌てることなく確実に進めていくことができました。
Webページの制作については、弊社が実現したい様々な要件をアクセサイトにHubSpot CMSのカスタムモジュールで開発してもらったおかげで、以前のWordPressと比較しても圧倒的に編集操作が簡単で分かりやすくなり、リニューアル後はこれまでの作業工数を大幅に削減してLPや各種ページを編集・更新できるようになりました。
以前は、簡単な修正が必要な際も、調整~依頼~待機といったプロセスが必要でしたが、HubSpot CMSは簡単な修正なら専門的な知識がなくても5分もかからず直すことができます。
また、SEOにおける効果検証の結果から必要になる細かいキーワードのチューニングなども自分たちで即座にできるので、最少工数でSEO改善に向けたPDCAサイクルが高速で回せるようになりました。
松本氏:約1年半かけ全ページを完全にリニューアルしましたが、リニューアル後は、セミナー運用にかかる工数を以前の半分ほどに削減することができ、新たに生まれた時間で事例記事の制作や着手できていなかったSEO対策についても取り組めるようになりました。
以前と比較すると、事例記事の掲載ペースは約5倍となり、SEO対策についても狙ったキーワードが検索上位のランキングにヒットするようになりました。そこから商談に繋がっているケースも多く、成果にも結び付いています。
今後の展望密に相談できるアクセサイトと、HubSpotを活用した新たな取り組みを一緒に
川﨑氏:HubSpotは操作が直感的で分かりやすいので、MAツールを使ったことがない方であっても問題なく使えますし、今回のリニューアルではHubSpot CMSでアクセサイトに最適化されたサイト設計・モジュール化で各Webページを構築していただいたことで、未経験の新人の方でも簡単なオンボーディングでページを編集・更新することができるようになりました。
Webページとデジタルマーケティング施策の連携が進んだことで、運用コストの削減はもちろん、売上にも貢献できるようになり、サイトリニューアルの成果を実感しています。
当社はIT・システム関連について専門チームが社内にあるわけではありませんので、リニューアル期間中はアクセサイトと非常に密なコミュニケーションを取らせていただきつつ頼りにしていました。
特にマーケティング観点についてはこだわって詳細なところまでリクエストをお願いしたのですが、常にレスポンスが早く、無理難題な相談についても親身に寄り添っていただき感謝しています。
松本氏:Webサイトのリニューアルプロジェクトは一段落しましたが、今はサービス集客に関する新たな取り組みについて相談しているところです。
私たちの事業やサービスはまだまだ変化が続いている状態です。今後もアクセサイトと相談をしながら、サイトの見直しや改善などを継続して行っていきたいと思います。