HubSpotとは、マーケティング、営業、カスタマーサポートの全ての業務をつなげる機能を備えた統合型プラットフォームです。HubSpotのCRM(顧客関係管理)を活用する上で欠かせないのが「プロパティ」です。
その中でも、既存のプロパティに加えて自社のビジネスに合わせて作成できる「カスタムプロパティ」を活用することで、効果的なデータ管理と分析を実現できます。
本記事では、カスタムプロパティおよびカスタムプロパティで作成可能な「フィールド」について詳しく解説していきます。
HubSpot CRMのデータモデルは「オブジェクト」と「プロパティ」で構成されています。データモデルについては、こちら(CRMとは?導入メリットやデメリット、HubSpot CRMのデータモデルと活用方法を徹底解説!)の記事で詳しく解説しています。よろしければそちらもご参照ください。
「カスタムプロパティ」とは、初期設定の段階ですでにHubSpot上に作成されている「既存プロパティ」のほかに、カスタマイズして作成できるプロパティのことを指します。
カスタムプロパティは企業の特定のニーズに応じて作成できるため、より具体的で有用なデータの収集と管理が可能になります。
既存プロパティは、HubSpotがあらかじめ標準として用意している項目です。
これには、姓、名、Eメールアドレス、電話番号、ライフサイクルステージ(顧客もしくは会社がプロセスのどの段階まで進んでいるかを示すもの)などが含まれます。
一方で、カスタムプロパティは自社のビジネスに合わせて自由に設定できるため、特定のビジネスプロセスやマーケティング戦略に合わせた情報を収集することができます。
例えば、「メンバーシップレベル」というカスタムプロパティを作成して、顧客のメンバーシップレベルを管理して特典やサービスをカスタマイズすることができます。
カスタムプロパティを作成する目的としては、CRMのデータ管理、フォームの項目としての利用が挙げられます。
HubSpotのカスタムプロパティは、CRMシステム内でデータを一元管理するために重要な役割を果たします。
カスタムプロパティは、HubSpotでウェブサイトやランディングページを作成した際に、ページに埋め込むフォームに追加する項目としても活用されます。これにより、顧客からより詳細な情報を収集し、CRMに直接取り込むことができます。
カスタムプロパティの作成は以下の手順にで行います。
ここからは、カスタムプロパティの作成手順3で触れた「フィールドタイプ」について解説します。
「フィールド」とは一般的にデータ入力を行う項目のことを指し、カスタムプロパティで作成する項目をどのように入力するかを決めるものです。
HubSpotのカスタムプロパティでは、「テキスト入力」、「選択オプション」、「値」、「その他」のフィールドタイプを作成できます。それぞれのフィールドタイプついて詳しく説明していきます。
テキスト入力には「単行テキスト」、「複数行テキスト」、「電話番号」の3種類があります。
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
単行テキストは名前の通り一行のテキスト入力を行える項目です。例として、顧客の名前や住所の入力に使用します。
複数行にわたってテキストを入力できる項目です。例として、コメントやフィードバックの記録に使用します。
フォームでの使用例
顧客の電話番号を管理するためのフィールドです。見た目は単行テキストと同じですが、入力できるのが数字、+()-、または×のみに限られます。
フォームでの使用例
他のフィールドの値を基に自動計算されるフィールドです。例として、「合計金額」や「割引後の価格」を計算するために使用します。
HubSpotのカスタムプロパティを効果的に活用することで、顧客情報をより正確に集めることができるようになり、営業効率の向上や顧客対応の質の向上、効果的なデータ管理と分析を実現することが期待できます。
カスタムプロパティを効果的に活用することで、データ管理の効率化、マーケティングおよび営業活動の最適化、そして顧客体験の向上が期待できます。カスタムプロパティを積極的に活用し、ビジネスの成長を加速させましょう。