ブログ記事やサービス紹介ページなどを公開している企業において、検索エンジンでの表示ランキングを向上させ、より多くのユーザーにリーチするためには、効果的なSEO戦略が必要です。
しかし、SEO戦略を実施するためには専門的な知識が必要であったり、定期的な検索エンジンのアップデートに対応する必要があるなど、人員とコストがかかります。
本記事では初心者でも利用できるHubSpotのSEOツールについて解説します。HubSpotのSEOツールにはキーワードの最適化、コンテンツのクラスタ化、SEO推奨事項の提示、Google Search Consoleとの連携など、SEOを成功させるために必要な機能が揃っています。
HubSpotのSEOツールを活用し、検索エンジンでの上位表示を目指しましょう。
目次
HubSpotのSEOツールとは?
HubSpotとは
HubSpotとは、マーケティング、営業、カスタマーサポートの全ての業務をつなげる機能を備えた統合型プラットフォームです。
HubSpotのSEOツールとは
HubSpotのSEOツールは、ウェブサイトの検索エンジンランクを向上させ、オーガニックトラフィックを増加させるための設計がされています。
キーワードの最適化や、コンテンツのトピッククラスターの構築、Google Search Consoleとの連携など、SEOに必要な機能が包括的に提供されている点が魅力です。
HubSpotのSEOツールの主な特徴
トピッククラスター
HubSpotのSEOツールにおいて大きな特徴のひとつが「トピッククラスター」と呼ばれるコンテンツ構造を推奨している点です。
HubSpotブログ:トピッククラスターを活用したブログの最適化
トピッククラスターとは、設定したトピックの中心となる「ピラーコンテンツ(ピラーページ)」を作成し、そのトピックを説明する「クラスターコンテンツ」を作成して内部リンクを設定します。これにより、特定のトピックに関連するコンテンツを中心に関連する記事をリンクし、SEOの効果を高めます。
SEOの最適化
HubSpotのSEOツールでは、対象となるページがSEOに最適化されているかを数十個の項目から診断して分析することが可能です。
タイトルやメタディスクリプションの重複や修正、ページの読み込み時間などの開発者の視点からも診断を行います。
SEOツールのサンプルページ
Google Search Consoleとの連携
HubSpotのSEOツールはGoogle Search Consoleと連携することが可能です。この連携によって、ページ単位での検索キーワードの分析や、SEOのパフォーマンスをリアルタイムで把握できます。
ここからは、それぞれの特徴について具体的な活用法やメリットを解説します。
トピッククラスターとは
トピッククラスターは、HubSpotのSEOツールにおいて非常に重要な要素です。
トピッククラスターを利用することで、特定のテーマに関連するコンテンツを構造化し、SEO効果を最大化することができます。
トピッククラスターとは
トピッククラスターはトピックの中心となる「ピラーコンテンツ(ピラーページ)」と「クラスターページ」で構成されます。
ピラーページとクラスターページは内部リンクによって検索エンジンに関連するページであることを示す必要があります。
トピッククラスターのメリット
- SEO効果の向上:関連するコンテンツ同士をリンクすることで、内部リンクを強化し、サイト内の回遊率を高めてサイト全体のSEO効果を向上させます。
- コンテンツの一貫性向上:特定のテーマに沿った関連コンテンツを構築することで、ユーザーにとって有用な情報を提供できるだけでなく、検索エンジンからも高評価を得やすくなります。
トピッククラスターの設定方法
- メイントピックの選定
メインとなるトピックを決定します。HubSpotのナビゲーションメニューから、「コンテンツ」> 「SEO(検索エンジン最適化)」を選択して「トピック」タブから「トピックを追加」をクリックします。 - サブトピックキーワードの選定
メインのトピックが設定できたら、サブトピックキーワードを追加していきます。これは、メインとなるトピックを説明するクラスターページにあたるものです。
HubSpotのトピック編集画面にある「サブトピックキーワードを追加」からキーワードを入力します。
検索エンジンでの月間の平均検索数が表示されるので高い順位を狙いやすいキーワードを選ぶことができます。 - コンテンツの関連付け
メイントピックに関連する各サブトピックに基づいた記事やページを作成し、それらを相互にリンクします。すでに記事やページがある場合は、そのURLを添付します。 - 内部リンクの設定
メイントピックページからサブトピックページへの内部リンクを設定し、検索エンジンがサイト全体を正しく評価できるようにします。
SEO推奨事項
HubSpotのSEOツールを利用することで、SEOの推奨事項を確認することができます。さらに、コンテンツ作成時もにSEO推奨事項が提供されるため、リアルタイムでの最適化が可能です。
推奨事項の確認方法
コンテンツ作成画面でのSEOチェックリスト
コンテンツ作成画面で、ページのSEOステータスを確認できます。推奨事項は、自動的に表示され、例えばメタディスクリプションの不足や画像のaltタグの欠如などを指摘します。
ブログ記事作成画面でのSEO推奨項目サンプル画面
SEO(検索エンジン最適化)画面でのSEOチェックリスト
SEOツールのページでもSEOの推奨項目を表示することが可能です。この場合、URLをスキャンして確認するため企業のページ全体での推奨項目を確認することができます。
SEO推奨事項を利用するメリット
- 初心者でも使いやすい:リアルタイムでのフィードバックにより、SEOに詳しくないユーザーでも適切な改善が容易です。
- サイト全体のSEO最適化:ページごとのSEO最適化だけでなく、サイト全体のパフォーマンス向上を目指すための推奨項目も確認できるためサイト全体のSEO最適化を行い検索エンジンでの順位向上が期待できます。
Google Search Consoleとの連携
Google Search Consoleとは
Google Search Consoleは、サイトのパフォーマンスをモニタリングするための無料ツールです。HubSpotと連携することでさらに詳細なSEOデータを得ることができます。HubSpotは、Google Search Consoleとのシームレスな統合を提供しており、これによりサイトのパフォーマンスやインデックスステータスを簡単に確認できます。
連携手順
- GoogleアカウントでGoogle Search Consoleの設定を行う
Google Search Consoleへのアクセス権を確認します。SEO分析を行いたいサイトの所有権があるかどうかも確認が必要です。 - Google Search Consoleをインストールする
HubSpotのアプリマーケットプレイスからGoogle Search Consoleアプリをインストールします。 - Google Search Consoleとの連携
GoogleアカウントをHubSpotに接続し、サイトのプロパティを認証します。 - データの表示
HubSpotのダッシュボード上でGoogle Search Consoleからのデータを確認でき、キーワードパフォーマンスやインデックスのステータスをリアルタイムでモニタリングできます。
連携のメリット
- 包括的なデータ分析:Google Search ConsoleのデータをHubSpot内で統合的に管理することで、SEO戦略の改善が容易になります。
- 迅速な改善:検索エンジンでのインデックスエラーやキーワードのパフォーマンス低下を素早く検出し、迅速に対応できるようになります。
HubSpotの導入はアクセサイトへ
HubSpotのSEOツールを活用すれば、SEOに最適化したWebサイトの運用が可能になります。
アクセサイトではさまざまな企業へHubSpotの導入をサポートした実績やHubSpotでのWebサイト制作の支援実績がございます。
マーケティング部の人材が少なくて運用に困っている、SEOに最適化した記事を外注ではなく自社で内製したい、という方はぜひHubSpot認定ゴールドパートナーのアクセサイトへご相談ください。
アクセサイトの導入事例はこちら
まとめ
HubSpotのSEOツールは、ウェブサイトの検索エンジンランキングを向上させるための包括的な機能を提供しています。
トピッククラスターやSEO推奨事項の活用、Google Search Consoleとの連携を通して、初心者でもプロフェッショナルなSEO戦略を展開することが可能です。
HubSpotを活用して、より効果的なSEO施策を実行しましょう。